【映像’26「加害者と向き合う~犯罪被害者が直面する現実(仮)」】
2026.06.15
2015年2月5日、和歌山県紀の川市。当時、小学5年だった森田都史(とし)さんが空き地で頭や体など10か所以上を刺され殺害されました。当時医師から「ご遺体はズタズタでとても見せられない」と告げられるほどの凄惨な事件でした。
逮捕された近所に住む中村桜洲受刑者(33)は、懲役16年の判決を受け、現在も服役中です。しかし、事件から11年が経った今も、都史さんの父・悦雄さん(77)のもとには、加害者から納得のいく謝罪がありません。また、裁判で命じられた約4444万円の損害賠償は未だに支払われておらず、被害者遺族は深い悲しみを抱えたまま、理不尽な現実に苦しみ続けています。
事件から9年が過ぎた頃、悦雄さんは、被害者側から気持ちを伝える「心情伝達制度」を活用し、受刑者へ現在の胸の内を伝えました。これを機に、手紙のやり取りが始まり、そこには「申し訳ありません」という言葉が記されていました。
「本当に心の底からの謝罪なのか―」
悦雄さんは、それを確かめるため、受刑者がいる刑務所へ面会に行きます。ガラス越しに顔を合わせた受刑者の口から、真の謝罪や賠償への誠意などが語られることはありませんでした。
「いつか現場で謝罪をさせたい」「加害者に決して事件を忘れさせない」
終わりのない苦しみの中、加害者と向き合い続ける父親の姿。
犯罪被害者が直面する過酷な現実と理不尽さから、「事件が終わらない遺族のいま」を考えます。