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映像’24「生き物を描く パラアーティスト木下晃希」_banner

【映像’24「生き物を描く パラアーティスト木下晃希」】

映像’24「生き物を描く パラアーティスト木下晃希」_thumbnail

真夜中のドキュメンタリズムから黎明のドキュメントへ
映像’24は4月からあさ5時の放送に変わります。

弊社で編集を担当しました。

ぜひご覧ください。


 

西宮市の木下晃希さん(23歳)の絵が注目を集めている。絵具や水性ペンで、キリンやシマウマなどの野生動物、鳥・カエル・魚など、さまざまな生き物を生き生きと描く。写真を見ながら輪郭を一筆で描き上げ、個性的な色使いで鮮やかに仕上げる。その絵は見る人を幸せにし、だれかに話したくなる不思議な力を持つ。
晃希さんには重度の知的障害と発達障害がある。会話はあまりできないし、じっとしているのも苦手だった。しかし、絵を描いているときは別。完全に集中し、何時間も描き続ける。「この子は将来どうなるのだろう」と不安だった両親は、晃希さんが幼稚園の頃に初めて描いたキリンの絵に才能を感じ、絵を描く機会を与え続けてきた。現在は作業所に通いながら、夜や休日に創作活動を続けている。
晃希さんはパラアート(障害者芸術)展などで数々の賞を受け、その作品は米国発のシューズメーカー”KEEN”の商品デザインにも採用された。2023年9月に初めての個展を東京で開催すると、30点の作品が数日間で完売した。
そんな周囲の評価を知ってか知らずか、彼は慢心することも周囲に迎合することもない。ただ自分が描きたいから描く。それが晃希さんのスタイル。その絵の魅力と、忙しいのにマイペースな1年を追った。

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