【映像’25「私らしく~初のアルツハイマー病治療薬と共に~」】
2025.02.23
2023年、世界で初めて承認されたアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」(商品名:レケンビ)。
病気を「治す」のではなく進行を「遅らせる」効果が期待されている。
100年以上、治療薬がなかったこの病気の光明となった。
大阪市内に住む関田美香さん(60)は4年前に若年性アルツハイマー病と診断された。
初めは信じられなかったが少しずつ病を受け入れ、一人暮らしを続けている。
離れて暮らす母親(89)も「自立した生活を送りたい」という娘の希望を受け入れた。
美香さんは2024年1月から「レカネマブ」の治療を受けることに。
薬の存在を知った母親からの提案だった。
実は「レカネマブ」の投与には厳格な基準があり、全ての人が受けられるものではない。
泣く泣く諦めた患者もいる。美香さんはラッキーな患者だ。
それでも病状は一進一退の繰り返し。
道に迷ったり、視覚の異常で見た物をすぐに認知できなかったり…。
気の合うヘルパーのサポートが頼りだ。
投与から1年が経った今年1月、薬の効果を確かめる検査を受けることになった。