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【映像’24「13歳の死 届かなかったSOS」】

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助けを求めていたのに救われなかった13歳の少年がいる。
2022年3月、一人の少年が自ら命を絶った。
松波翔さん、大阪府泉南市の中学1年生だった。
学校にいじめを訴えていたが、先生に信用してもらえず不登校になっていた。
翔さんの足跡を辿ると、行政や民間の複数の相談窓口に苦しみを伝えていた。
だが、誰も直接会って話を聞いてくれることはなく、解決にはつながらなかった。
教育委員会に転校を求めたが、受け入れられなかったという。
翔さんは次第に先生や大人のことを偽善者と呼ぶようになった。
死後、口を閉ざす教育委員会や学校と闘ってきた母親の千栄子さん。
翔さんは千栄子さんの前では最期まで気丈に振舞っていたという。
千栄子さんは息子の居場所を作ることができなかったことを悔やんでいる。
「誰かひとりでも、息子の声を受け止め、苦しみに寄り添う大人がいれば」
深い悩みを抱え孤立する子どもを救うために何が必要なのか。
先進的な取り組みを行う自治体を取材して見えてきたのは小さな声に耳を傾け、子ども目線で問題の解決を図ろうと奔走する大人の姿だ。
13歳の少年の死が私たち大人に伝えることとは…。

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