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映像’24「能登を捨てない捨てさせない(仮)」_banner

【映像’24「能登を捨てない捨てさせない(仮)」】

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元日の能登半島を大地震が襲い半年以上がたった。死者300人(6月現在)、平成以降の自然災害では、東日本大震災、阪神・淡路大震災に次ぐ人的被害となった。また、建物被害も12万棟以上にのぼる。奥能登地方では、住まいが冠婚葬祭や地域の祭りの場に使われる伝統が受け継がれていて、蔵もある大きな家が多い。しかし、地域の少子高齢化が著しい。大工や職人も足りず、歴史ある家々が解体される瀬戸際にある。
神戸・長田で生まれ育った1級建築士の曺弘利さんは、2月から奥能登・穴水町で住宅再生活動にあたっている。阪神淡路大震災後の長田の都市整備が失敗したことを、曺さんは今も悔やむ。だから「街の姿が変わってしまう前に、なるべく早く家を改修したい」と、安全で、少しでも費用の安い工法を被災者に提案する。さらに住宅再建に関する複雑な公的支援制度を活用する方法も助言、時にはともに役場へ足を運ぶ。
「能登はやさしや土までも」‥非常時でも心穏やかさを失わない能登半島の被災者だが住まいへのこだわりは強い。一方、曺さんは差別に抗う在日コリアンならではの「熱量」で支援活動に突き進んできた。ぶつかり合いながらも、家屋の再生に向けて奮闘する日々を追った。

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