【映像’22「孤立無援の島・台湾と日本」】
2022.03.27
台湾は今、二つの超大国、中国と米国の間で揺れている。中国は台湾を不可分の領土として、武力による統一を放棄していない。一方、米国はかねてより台湾を支援している。米国の忠実な同盟国・日本は「台湾有事は日本有事」として、米国に追随する。民主化が進む台湾では、「今日の香港、明日の台湾」として、2014年の「ひまわり学生運動」以降、とくに若者たちの間で危機感が広がる。日本の京都大学で学ぶ台湾人留学生は「台湾を戦場として見るのではなく、そこに人が住んでいることを分かってほしい。かつて日本の植民地だった時代もあったのだから」と話す。
台湾と海をはさんで110キロの沖縄・与那国島は「唄の島、情けの島」といわれ、植民地時代の台湾とは交通も盛んだった。しかし戦後は「国境の島」となり、6年前には自衛隊が配備された。島の町議は「自衛隊誘致で島を活性化するのではなく、台湾との交通を復活させて、平和の島であり続けたい」と願う。
番組では、台湾と日本のあるべき関係、そして東アジアの平和と民主主義について考える。