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映像’19「響希の未来 ~全盲の少年と家族の12年~」_banner

【映像’19「響希の未来 ~全盲の少年と家族の12年~」】

 

大阪・東大阪市に住む酒井響希くん(12)は、2歳の時に視力を失いました。小児がんが原因でした。昼と夜の区別もつかず、お風呂に入ることにさえおびえる日々…。母親の康子さんは、自分を責め続け、泣きじゃくる息子と家にこもりがちになったといいます。

そんな生活に光が差したのは、響希くんが3歳の時。ドラムと出会い、その迫力ある音に心を奪われました。視力を失って以降、《音》に敏感なり、柱や壁を棒で叩いて、音の違いを楽しむようになった響希くんをみて、両親がドラムに触れさせたのがきっかけでした。

ドラムの上達とともに日常生活にも変化が…。そして、いつしか両親はできないことを嘆くことから、できることを喜ぶよう。いま、響希くんは、視覚支援学校に通っています。相変わらず、康子さんにべったりですが今年3月に小学校を卒業し、春には、新しい制服に袖を通して、中学校に進学します。いよいよ、新しい生活が始まります。

番組では、自立に向けた寄宿舎生活や白杖の練習など、大人へと成長する響希くんとその姿を温かく見守り続ける家族の1年に密着。視力を失った少年の《等身大の日常》と《家族の絆》を描き、生きるとは、家族とはなにか…を考えます。

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