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映像’18「希望の果てに~分かれ道をゆく政治家たち~」_banner

【映像’18「希望の果てに~分かれ道をゆく政治家たち~」】

 

2017年10月、戦後2番目に低い投票率で総選挙の幕は閉じられた。安倍晋三首相が「国難突破解散」を宣言した日、小池百合子都知事を代表とする「希望の党」が結党され、民進党の前原誠司代表(当時)が全員合流を提案、野党を躍進させる希望の風が吹くかにみえた。だが、「政策協定書」や「排除リスト」なるものが両党の交渉途中に流出、大きな塊にはなれず空中分解した。結果、与党圧勝を促し、「1強多弱」はより深刻化している。

1996年に設立された民主党。自民党の金権政治を終わらせるという時代のエネルギーを集結させる形で選挙制度改革が実施された同じ年、その歩みを始めた。当時、民主党新人議員として京都から一緒にスタートを切ったのが、前原誠司氏、山井和則氏、福山哲郎氏だった。「京都からこの国を変えよう」を合言葉に3人は、新年になればいつも着物姿で一緒に写真に収まっていた。だが、今年から3人は袂を分かつ。

保守とも革新とも違う大きな勢力で2大政党制を目指し、一度は政権交代を果たした民主党を受け継ぐ民進党は、分裂して誕生した立憲民主党を筆頭に細分化したままだ。安倍一強といわれる巨大与党を前に政権チェック機能を十分に果たすことができるのか。憲法改正をはじめ国のかたちを左右する国会論戦が控える中、京都の政治家たちを見つめ、野党勢力の役割とその行方について考える。

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