【映像’18「ローズアパート ~ひとつの老いのかたち~」】
2018.02.25
観光客で賑わう京都・清水寺界隈にひっそりと佇む木造アパートがある。「ローズアパート」、1963年に建てられた。
いまは、6畳ほどの部屋に高齢者7世帯が暮らしている。歩けば、ギシギシときしむ廊下。「おはよう、コーヒー一緒に飲まへんか?」。廊下から住民に声を掛けるのは、アパートに住む夫婦だ。毎日、アパートの住民たちは、お菓子を持ち寄り、コーヒーを飲みながらひと時を過ごす。年齢もあり、話題は病気の話になりがちだが、みな明るい。
少子高齢化で超高齢化社会を迎える日本。その中で、寂しく孤独死する高齢者が増えている。番組では、様々な人生を経てこのアパートに流れ着いた高齢者たちの姿を追いながら、お互い寄り添い、助け合う、ひとつの《終の棲家》のかたちをみつめる。