【映像’17「がんとネット~患者を惑わす情報の渦~」】
2017.09.24
2人にひとりが罹患する「がん」。日本人の死亡原因の1位となって30年が経つ。しかしこの間、治療法や薬の進化がめざましく、選択肢は広がった。もはやがんは、死に直結する病気ではなくなってきた。しかしそれゆえに、患者は「最善」の情報を求め歩き、情報の渦のなかに飲まれかねない状況が生まれている。
病気が判明すると患者や家族の多くが活用する情報源は、インターネットだ。しかし、ネット上にあふれる医療情報はウソが少なくないのだ。
また、いわゆる「医療否定本」といわれる書籍も一定の人気を保っている。しかし、医療を否定する情報によって選択に迷い、治療のタイミングを逃した患者は少なくないとの指摘もある。
番組では、がんの最先端治療を担いながら正しい情報の発信を模索する医師たちの動きを追い、さまよう患者たちの声を聞く。