【映像’25 歪んだ正義(仮)】
2025.05.06
ネット上で言葉の刃に傷つけられる人が後を絶たない。
兵庫県の斎藤元彦知事をめぐる内部告発文書問題では、疑惑を調べる百条委員会のメンバーが攻撃の対象となった。
ある県議は「告発文書の作成に関わった」「疑惑を捏造した」とする虚偽の情報が拡散された。
事務所には「死んでしまえ」「さっさと辞職せんかい」といった迷惑電話も殺到。「お前も自殺しろよ」と記されたメールも大量に届いた。県議は「こうした攻撃は言論弾圧になりうる」と憤る。
デマや誹謗中傷は今に始まったことではない。
かつて「娘を殺害した」とするデマを拡散された母親がいる。
6年前、小学生だった娘がキャンプ場で行方不明になった。情報提供を求めて報道各社の取材を受けるとネット上で誹謗中傷にさらされ続けた。
娘の死亡が確認されたあと原則メディアの取材を断ってきた。
メディアに出ることで自分や家族がまた誹謗中傷にさらされるリスクがある。それでも「誰かのためになるのなら」と再びカメラの前で語った。
人はなぜ誹謗中傷をしてしまうのか。
本作では兵庫県議へのバッシングを続けてきた人物にも取材。
自らの正義を振りかざして他人を攻撃する人たちの正体に迫る。