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映像’23「先生≠ブラック~教壇から伝えたい~」_banner

【映像’23「先生≠ブラック~教壇から伝えたい~」】

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「先生の仕事ってブラックなん?」
小学校教員の松下隼司さん(45)は、クラスの児童からこんな質問を投げかけられた。
言葉が出てこなかった。「なんで知っているの?」と返すしかなかった。
かつては人気の職業だった教員だが、なり手が減少している。文部科学省の調査では、精神疾患を理由に離職した公立小中高校の教員は過去最多を更新した。
1971年に制定されたいわゆる「給特法」により、教員に休日勤務手当や時間外勤務手当が支給されることはない。「定額働かせ放題」だ。教壇に立つこと以外の仕事も多い。子どもの成長に向き合おうとする「教員の善意」に誰もが頼り、過酷な労働を強いてきたのではないかー。
番組では松下さんが勤務する大阪市内の小学校に密着。教員たちの知られざる「姿」をカメラで捉えた。給食を食べずに宿題の丸付けは当たり前、いじめや不登校の児童への対応、放課後に残された仕事の数々、さらに追い打ちをかけたのは外国籍の転入生の増加だ。
多忙ななか松下さんは2年前、教員の本音やリアルな姿を描いた絵本を作った。
教育現場が抱える問題を解決することは子どもたちの学びを守ることに繋がる。学校外で無責任に語られることの多い教員の実態と心の声を届ける。

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