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映像’23「困難に挑む~弁護士 水野幹男 82歳~」_banner

【映像’23「困難に挑む~弁護士 水野幹男 82歳~」】

 

82歳の水野幹男弁護士はいま、最後の闘いに挑んでいます。これまでに幾つもの過労死、過労自殺の案件で勝訴勝ち取ってきた水野弁護士が取り組むのは、25歳で自殺した男性の労災認定を求める裁判です。でも過労自殺の認定は、ハードルがとても高く裁判は、1審、2審と敗訴、上告も退けられ、いまは損害賠償を求めて民事裁判を闘っています。
水野弁護士の経歴は、かなり異色です。1964年に東大法学部を出て日産自動車に就職。でも新入社員の工場研修の時、夜間高校に通う臨時工たちの厳しい労働実態を目の当たりにし退社しました。「労働者のために働きたい」と1966年、弁護士に。以降、過労死、過労自殺の難しい裁判に挑み続け、勝利を重ね過労死認定の基準緩和や過労死等防止対策推進法の成立に貢献しました。「映像シリーズ」で番組化されたトヨタの社員が夜間勤務中に過労死した「映像07 夫はなぜ死んだのか」や名古屋の市バス運転手が焼身自殺した「映像13 追い詰められた真実」などで登場する弁護士です。
番組では、水野弁護士の足跡をたどりながら「最後の闘い」と話す過労自殺の裁判に密着。この国の労働環境の変遷、そして現在、厚労省が進めている過労自殺に関する基準見直しの動きを追いながら、遅々として進まない過労自殺の労災認定の基準緩和の問題点を浮き彫りにします。

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