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映像’20「「復興五輪」の陰で東北は…」_banner

【映像’20「「復興五輪」の陰で東北は…」】

 

「復興五輪こそが復興を妨げている」と憤るのは、福島県南相馬市の前市長、桜井勝延さんだ。五輪招致が決まった後、建築資材の価格が高騰し、建設業者は人手不足になり、復興が遅れる原因になった。事故を起こした東京電力福島第一原発を含め、「東京が、福島を利用して儲ける構図は変わっていない」と話す。

東日本大震災の被災3県のうち、岩手県の沿岸部では、巨大な防潮堤が築かれている。しかし、津波で被災した人たちは、高台に移転して、元の場所にはいない。海を見えなくするコンクリートの壁は誰のためのものなのか、疑問の声が上がっている。

仙台市への一極集中が強まる宮城県では、住民の遺伝子情報をデータベース化して特定の病気の発生率などを調べる大規模な取り組みが始まっているが、沿岸部の医療過疎の問題は残ったままだ。

番組では、25年前の阪神・淡路大震災の復興とも絡めながら、「五輪」という祝祭の陰で、見えてこない被災地の実態を伝える。

 


 

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