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映像’19「閉じた病棟~大学病院で何が起きたのか~」_banner

【映像’19「閉じた病棟~大学病院で何が起きたのか~」】

 

治療を切望する患者がいて、治療ができる専門医もいるのに病院が認めない、そんな前代未聞の事態となっている大学病院がある。滋賀医科大学・小線源治療学寄付講座の岡本圭生教授は、前立腺がんのある治療法のエキスパートだ。「小線源治療」と呼ばれる方法で、前立腺に微弱な放射線を出す小さなシードを何十本も埋め込み、細胞を死滅させ、がんの再発を防ぐ。岡本医師は高リスクと呼ばれる重症の患者にも積極的に治療を行い、全国から患者が集まることで知られていた。ところが、6月末をもって治療を打ち切ると病院が通告した。

 

一体なぜなのか…。

 

調べてみると泌尿器科講座と岡本医師が教授を務める寄付講座の間に埋めようのない溝ができていた。泌尿器科の未経験の医師が患者に告げず小線源治療を実施しようとしていたのを岡本医師が寸前に止めたことが発端だという。事実を知った患者らは、説明義務違反だとして、この医師らを提訴。岡本医師も一方的な治療打ち切りだとして、病院に治療継続を求め仮処分の申し立てを行っている。

一連の騒動を「医療界ではよくあるゴタゴタ」と指摘する声もある。しかし、当事者が実名でここまで声高に問題を訴える事例は、これまで聞いたことがない。大学病院で何が起きたのか考察する。

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