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映像’19「未来医学者 ~世界初”iPS心筋”の10年~」_banner

【映像’19「未来医学者 ~世界初”iPS心筋”の10年~」】

 

11年前、世界で初めて行われた心臓病治療を取材した。弱った心臓に自分の足の筋芽細胞から作ったシート状の膜を貼り付けて心機能の再生、回復を促す、というものだ。治療を主導したのは大阪大学心臓血管外科の澤芳樹教授。同じ時期、京都大学の山中伸弥教授がヒトiPS細胞の作製を成功させた。2人は2008年、iPS細胞を使って心筋シートを作る共同研究を始める。築後何十年も経った古くて暗い京大の研究室で2人は対面した。

当時はまだ、「いつかiPS心筋シートで治療する日が来るだろう」としか思えなかった。その「いつか」が目前に迫ってきた。iPS細胞を使った臨床研究は目や神経の病気ですでに始まっている。しかし心筋シートとなると使用する細胞の数が桁外れに違う。QOL(生活の質)重視の治療ではなく、命に直結する心臓にiPSを使うことを疑問視する意見もある。しかし”新たな治療”に期待する患者や家族も多い。iPS細胞を使った再生医療は未来への医療の扉を開くことになるのか…。

臨床と研究、それぞれのトップランナーの澤教授と山中教授、2人がこの10年間の軌跡について語り合い、未来医学者が描くこれからの再生医療の今後を考える。

 


 

• 第61回 科学技術映像祭 研究・技術開発部門 優秀賞 受賞

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