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【映像’23「島民と自衛隊~「南西シフト」の最前線~」】

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沖縄・石垣島に今年3月、陸上自衛隊の駐屯地が開設された。これによって日本列島・南西地域の防衛上の「空白地帯」を埋めるとされる、奄美大島から与那国島まで拠点をつくる「南西シフト」がほぼ完成した。石垣島にはミサイル部隊や警備部隊など500人近くの隊員が全国から赴任、さっそく島民との関係と絆を築くため、豊漁を祈願する船漕ぎ競争「石垣ハーリー」に隊員チームが参加して地域に溶け込む努力を重ねていた。島民に慣れてもらいたいと戦闘服で子どもを保育所に預ける隊員もいる。基地がなかったこの島で「ミサイル配備に怖さを感じる」と複雑な心境を吐露する人も少なくない。また、台湾まで111キロに位置する与那国駐屯地は開設から7年目を迎え、隊員らが地域活動に欠かせない存在になった。去年8月、中国軍が演習で発射した弾道ミサイルが島の近海に落下、避難シェルターの整備が具体化し始めている。航空自衛隊那覇基地から戦闘機で飛び立つパイロットも「家族に心配をかけたくない」と語る。そんななか、島民に安心感と広い視野を持ってもらいたいと町立図書館から新たな動きも生まれてきた。「有事」に備える最前線に立たされた人びとの内心は揺れる。東北や関西から”防衛の島”へ赴任した自衛隊員たちの素顔と島民たちとの交流から国防の島のリアルないまを描く。

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