【映像’21「変異とワクチン~新型コロナとの攻防~」】
2021.07.25
「映像シリーズ」では去年4月、新型コロナウイルスの正体を探る「見えない敵」、5月には感染症に向き合う行政のプロに密着した「コロナ禍と闘う行政」、そして7月には治療薬とワクチン開発を取り上げた「コロナと薬」を放送しました。
英国やブラジル、インドなど国の名前がついた変異ウイルスが、次々と現れその脅威は今も続いています。実は、去年秋頃には「大阪」特有の変異ウイルスが検出されていたことは意外に知られていません。
治療薬がない中、ゲームチェンジャーとも言われているのが「ワクチン」です。アメリカではパンデミックと同時期から世界初となる「mRNAワクチン」の開発が進められ、日本は早い段階からワクチン確保に動きました。今年に入って接種が始まると俄かに力を入れ始めたのが「国産ワクチン」の開発です。今、日本では4つの会社でワクチンの臨床試験が行われています。高い効果が立証されている外国産ワクチンではなく「国産」にこだわる理由と必要性はどこにあるのでしょうか。調べてみると過去に何度も惜しくて苦い経験が繰り返されていました。
一気呵成にワクチン接種を進め、東京オリンピック・パラリンピックの開催に踏み切ろうとしている日本。このパンデミックを次に生かすため国としてやるべきことは何か。「mRNAワクチン」の開発者の話を交えながら考えます。