【映像’21「責めない~私が若者を支援する理由~」】
2021.12.26
新型コロナは多くの人々の生活に打撃を与えたが、若い世代も例外ではない。アルバイト先を失い、奨学金を生活費に充てるなど困窮している若者は多い。大阪のNPO代表の今井紀明さんは困窮する若者へ食料を送るなどの支援活動を行っている。実は今井さんは2004年、18歳の時にイラクで武装勢力の人質となり、解放後、政府首脳の「自己責任論」による強烈なバッシングを受けた。自宅に引きこもり、自殺まで考えたという今井さん。今は孤立しがちな若者を社会につなげようと奔走している。いわく「本当に困窮している若者はリアル社会では見えない」。そこでSNSを通じて面談を行い、食料を届けたり、現金を直接給付したりといった支援を行ってきた。当初は社会への不信感を募らせていた若者たちも、「何も強いない」今井さんの支援に心を開き、それぞれの一歩を踏み出そうとしている。
一方、今井さんは様々な分野の人たちに寄付を募り活動する「社会起業家」の一面も持つ。超売れっ子ホストから老舗企業の創業家、カリスマ投資家‥その幅は実に広い。少年時代にバッシングで「地獄」を見た今井さんが思い描く「若者を孤立させない社会像」とは‥。