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映像’23「食と心~摂食障害患者のSOS~」_banner

【映像’23「食と心~摂食障害患者のSOS~」】

 

食行動をコントロールできない「摂食障害」。
食べることを拒否したり、食べては吐くことを繰り返したりする心の病気です。
10代から20代の若い世代が多く、コロナ禍で摂食障害になる若者が増加しています。

元女子マラソン日本代表の原裕美子さん(41)は摂食障害になったひとり。
現役時代、華々しい活躍の影で厳しい体重制限から「食べ吐き」を1日に何度も繰り返しました。やめたくてもやめられず、「食べ吐き」のための食料を手に入れるため、万引きをするようになりました。実は、摂食障害の患者が万引きに走る事例は少なくありません。万引きは症状のひとつだと指摘する医師もいます。原さんは今、自らの体験を伝える活動を行っています。
まじめで完璧主義、頑張り屋の人がなりやすいと言われる摂食障害。
誤解や偏見から病状を周囲に話せず、苦しむ患者もいます。
番組では、コロナ禍で摂食障害を発症し、「食べ吐き」を繰り返す女子高校生にもカメラを向けました。高校に入学してすぐ休校となり、家にいる時間が長くなった彼女は、ささいなことから吐くことを覚えます。「他を頼れないというSOSなんです」と話す彼女。過食や拒食といった行為だけに目を向けるのではなく、その裏にある精神的なケアをしてほしいと訴えます。番組では摂食障害の実情を当時者の言葉と共に伝えます。

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